事務職員のPower Automate Desktopやってみた~Wait、待機編~
実行時の処理スピードに、画面の遷移等が追い付かず、次のアクションがエラーとなるケースがあると思います。
(正しくフローを作成しているにも関わらず、エラーが表示される場合はこの可能性があります。)
そのような場合は、Waitや待機アクションを実行することにより、実行されるべき画面まで待機させることができます。
その中で特に、使いやすい以下2つのアクションについてまとめます。
・Wait
:指定された秒数だけフローの実行を中断します
・ウィンドウコンテンツを待機する
:特定のテキストまたはUI要素がウィンドウに表示されたり消えたりするまで、オートメーションの実行を中断します
0.【はじめに】Wait、待機アクション一覧
No. | アクション | 内容 |
---|---|---|
1 | Wait | 指定された秒数だけフローの実行を中断します |
2 | プロセスを待機する | プロセスが開始または停止するまで実行を中断します |
3 | ファイルを待機します | ファイルが作成または解除されるまで、フローの実行を中断します |
4 | ウィンドウコンテンツを待機する | 特定のテキストまたはUI要素がウィンドウに表示されたり消えたりするまで、オートメーションの実行を中断します |
5 | 画像を待機 | このアクションは、特定の画像が画面またはフォアグラウンドウィンドウに表示されるまで待機します |
6 | ウィンドウを待機する | 特定のウィンドウが開くか、閉じるか、フォーカスを取得または、失うまで、実行またはプロセスを中断します |
7 | Webページのコンテンツを待機します | 特定のテキストまたはWebページの要素がWebページに表示されるまで(または非表示になるまで)フローを中断します |
8 | マウスを待機する | マウスポインターが変更されるまで(通常、待機カーソルから砂時計またはその逆に変わるまで)、フローの実行を中断します |
9 | ショートカットキーを待機する | 特定のショートカットキーを押すまでフローの実行を一時停止します。ショートカットキーには少なくとも1つのキーまたは1つのキーと(Ctrl、Alt、Shift)のいずれかを指定します |
10 | CMDセッションでテキストを待機します | すでに開いているCMDセッションで特定のテキストを待機します |
11 | ターミナルセッションでテキストを待機します | ターミナルセッションで特定のテキストが表示されるまで待機します |
12 | テキストが画面に表示されるまで待機(OCR) | 画面、フォアグラウンドウィンドウ、またはOCRを使用している画面またはフォアグラウンドウィンドウの画像に対する相対位置に、特定のテキストが表示されるか消えるまで待機 |
12 | サービスを待機 | サービスが開始、停止、または一時停止するまでフローの実行を中断します |
1.Wait
アクション『Wait』を検索し、ダブルクリックします。
「期間」に実行を中断する秒数を入力し保存します。
フローは以下のとおりとなります。
2.ウィンドウ コンテンツを待機する
アクション『ウィンドウ コンテンツを待機する』を検索し、ダブルクリックします。
(※『ウィンドウ』と『コンテンツを待機する』の間に半角スペースがあります。)
「ウィンドウが次の状態になるまで待機」を『UI要素を含む』に設定し、
「UI要素」→「UI要素の追加」を選択する。
Power Automate Desktopのウィンドウが最小化され、「追跡セッション」のウィンドウが表示されます。
追加したいUI要素にマウスを合わせControlキーを押しながらクリックし、UI要素を追加します。
今回は、『ファイル名を指定して実行』のウィンドウをUI要素とします。
「追跡セッション」に追加されますので、「完了」をクリックします。
「UI要素」に『Window'ファイル名を指定して実行'』が追加されますので保存します。
フローは以下のとおりとなります。